業務システムなどを導入するのは、結構大変なことです。
業務分析、業者の選定、予算、社員の教育…やることは沢山あります。
ですので、なるべく無駄な作業はしたくないところですよね。
そこで、システムを導入することが決まった後、
どういったところに力を注ぐと、なるべく簡単に導入できるのか…
それについて説明します。
■とことん考え抜くことに手を抜かない
システム導入にあたって最も重要なこと
それは
・何を実現するかを明確に決め、それが業者に
できる限り正しく伝わるようにすること
です。
システム導入の初期段階であればあるほど、手を抜いてはいけません。
例えば、業務システムの開発などでは、一般的に次のような手順で進みます。
・要件定義
・基本設計(外部設計)
・詳細設計(内部設計)
・構築
・テスト
・導入
なぜ、初期段階ほど手を抜いてはいけないのかというと
それは修正にかかる時間と労力、コストが圧倒的に異なるからです。
要件定義段階で修正すれば1の労力・コストで済んたものが
テスト段階までいってしまうと、100の労力・コストになります。
(場合によってはそれ以上)
実際に作ってみないと分からないことというのもありますが
初期段階で修正できるものはしておきたいところです。
経験上、要件定義~基本設計がしっかりとできた開発は、その後の流れが非常に順調です。
簡単にシステム導入したいのであれば、
初期段階でとことんまで考え抜くようにしてください。
システム導入が成功するか否かは、その初期段階において8割方決まる。
もしかしたら言い過ぎかもしれませんが、
そのくらいの心構えでいた方が、上手くいくでしょう。
■失敗するパターン
とことんまで考え抜くのは大変です。
しかも、最初に手を抜いても、何か起こるわけではありません。
最初に手を抜いたことが実際に影響し始めるのは、
テストをしている時だったり、導入後だったりします。
だから、ついつい手を抜いてしまいがちなのです。
しかもシステム導入のプロである業者を雇っていると、
・プロなんだから任せるよ。後は頼んだ。
といった考えが浮かんできたりします。
しかし、これはとても危険です。
もし、家を建てるときだったらどうでしょうか。
建築士さんに、後は任せた!とするでしょうか?
自分たちが長年住む家ですから、ああでもない、こうでもないと
一生懸命考えるのだと思います。
システム導入もそれと同じです。
何を作るか。
それを決められるのは、導入する側の企業なのです。
どうやって実現するかは、業者に任せれば良いでしょう。
ですので、そこに至るまでは、とことん考え抜いてください。