システム導入で発注側が心がけること

システム導入で発注側の企業に、気を付けて欲しいことがあります。

ここをちゃんとやらないがために
どれだけしっかりと計画しても、どれだけ良い業者を使っても
システム導入が上手くいかなくなることがあります。

それは
システムの仕様を決める
ということです。

どのようなシステムにするのか、それを決めることは
システム導入のプロジェクトにおいて、発注側の最大の責務です。

システム導入によって、どのようなことを実現したいのかは
発注側の企業にしか分かりません。

どう実現するかは、開発のプロである業者に任せれば良いですが
その業者に力を発揮してもらうために、大小様々な決定をする必要があります。

もし、なかなか仕様が決まらなかった場合
システム導入のプロジェクトにどのような影響が起きるか
簡単に説明しておきます。

通常、システム導入のスケジュールに余裕があることは
あまりありません。

順調に推移してギリギリ、ならまだ良い方で
どこかで無理をしなければ間に合わない、というケースが多いです。

仕様が決まらなければ、業者側にとっては何を作ればいいのか分かりません。

これは、スケジュールがギリギリという状況においては
場合によっては致命的な問題になることがあります。

これが待てるギリギリ、というタイムリミットを越えても決まらなかった場合
突貫での開発作業になってしまい、品質を低下させます。

導入直前のテストや導入後にエラーが頻発したり
とにかく動かすことが主目的になって使い勝手まで気が回らなくなったりと

この状況で良いシステムが出来上がることはあまりありません。

折角、安くない費用を投資してシステムを作るのですから
使い勝手の良い、役に立つシステムを導入したいところですよね。

ですから、迅速に意思決定していくためにも
発注側の企業として、システムの仕様について
誰に決定権を持たせるのかはっきりとさせておきましょう。

システム担当者に実質的な決定権を与えていないがために
ずるずると先延ばしになることがありますので。

また、決定する立場になったとしたら
決定することをあまり恐れないでください。

一度決めたからといって、絶対に変えられない訳ではありません。

もちろん、しっかりと考えぬいて
その場ではベターな決定をしていただく必要はありますが

後からどうしても変更せざるを得なくなることは、やはりあります。

その場合は、変更の目的を明確にして、業者側と相談してください。

嫌な顔をする業者もいるかもしれませんが
良いシステムを作りたいと考えている業者なら
どうすれば良いか真剣に考えてくれます。

変更の目的が明確なら、より良い代替案を出してくれることもあります。

発注側と開発側は敵同士ではありません。

より良いシステム導入を果たすために
互いに協力しあうWin-Winのパートナーなのです。