中小企業において本格的にシステム導入を検討する場合、
担当者を任命することになるかと思いますが、
システム担当者が「困ったことになるポイント」について説明します。
システム導入に失敗しないためにも、
特に中小企業において重要だと思われるポイントですので、
是非、今のうちに目を通しておいてください。
システム導入に伴う企業側の作業は、
特にその序盤において負担の高いものになります。
社内の業務の現状を分析したり、
どの辺をシステム化すれば効果が高くなるのか検討したり、
予算の調整、業者の選定など、沢山やるべきことがあります。
大企業だと専任でプロジェクトを起ち上げ、
複数のメンバーで分担することも可能でしょうが、
中小企業だと、なかなかそこまではできません。
専任の担当者を一人置ければ良い方で、
実際は通常の業務を兼務したまま、
システム導入も担当することになるのが殆どでしょう。
人的リソースが豊富に無い中小企業においては、
ある程度は仕方の無いことだと思います。
しかし、であるからこそ、システム導入の担当者が、
効率良く動けるようにサポートして欲しいと思います。
特に以下の点について考慮すると、
システム導入の担当者も動きやすくなると思います。
・定型業務などの代替可能な業務については、
事務作業を担当する社員などにある程度肩代わりさせる。
・部署間の調整が必要なケースで利害が対立することもあるため、
事前にシステム導入の目的をトップダウンで伝える。
可能なら、繰り返し伝える。
特に後者は重要だと思います。
システム導入の担当者の地位や発言力が強い場合は大丈夫でしょうが、
そうでない場合は、部署間の利害が対立した時に調整に苦労します。
下手したら、各部署に配慮した結果、
玉虫色的な本来の目的を果たし得ないシステムになることも。
予め、システム導入の目的についてトップダウンで共有しておくことで、
利害が対立したときの、妥当で説得力のある判断基準ができます。
この辺りは中小企業の身軽さがメリットになりますので、
しっかりと、何を目的としたシステム導入なのか、
主要な幹部クラスの社員が共有できるようにしましょう。